毛穴の皮脂の働きを良くする方法
とかく悪いイメージがある毛穴ですが、毛穴にもちゃんと役割があるのです。
毛穴は文字通り、毛の生えている穴。でも、頬や鼻などは、穴だけ目立って毛はあまり見られませんよね。
それは、その部分の毛が細くて柔らかい産毛だから。
本来、毛は全身を守るために生えているのです。肌を毛で覆うことで、寒さや直射日光、外的刺激等の影響を受けにくくしているのです。
ところが、進化の過程で、ワキや陰部などをのぞき、ほかの部分の毛は退化させて産毛になっていったようです。
毛穴は毛の出口であるだけでなく、皮脂の排出孔の役割も果たしています。
毛穴の奥には皮脂腺があり、次から次に皮脂を作りだす「皮脂の工場」です。
皮脂はテカリやベタつきの原因になるからと悪者にされがちですが、肌の潤いを保つ天然のクリームの働きもしているのですよ。
皮脂は水分蒸発を防ぐのに必要不可欠なものです。
毛穴から出た皮脂は肌の表面でうすいベールのような皮脂膜を形成し、角質から水分が逃げないように肌を保護しているのです。
皮脂のもうひとつの仕事は、肌表面を弱酸性に保つこと。病原菌から守ってくれているのです。
皮脂は肌に欠かせないものだとすると、皮脂が出る毛穴もなくてはならないものだということがわかりますよね。